「新春メッセージ~翼を広げる時~」
令和5年1月5日

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 謹んで新年のご挨拶を申し上げます。新しい年が皆様にとって良い一年となる事を心よりお祈り申し上げます。昨年を振り返りますと、コロナ禍は落ち着いたとは言えないまでも手探りながら、上手く付き合っていく方法を見出しつつあると感じています。しかし、昨年の一字が「戦」であったように悲しく不幸なニュースがメディアから消える事はありませんでした。またその戦争を一因とした物価上昇は私たちの将来を不安に陥れ、我が国の危機はますます強まっています。
 Patriot(愛国者)の語源がパトリ(家郷)であるように、国を支えるものは人それぞれの故郷であり、その同心円上に「クニ」があります。国の危機に際して、国を捨て逃亡するという選択肢も否定しません。しかし、故郷を愛すれば故郷と共に生きる事を選ぶ他に道はなく、いかに故郷を力づけていき「クニ」を支えるかが当面の課題になります。
 弊社は「ツーリズム」の会社で,「人的交流が生み出す相互の活力を見出す力の創出を支援する」という願いを込めています。その力を故郷のために注ぎ込むことが使命です。そのためにはこれまで以上に地域の課題と向き合い、個々の小さな集団が熱を帯び沸き立つ熱量をともにつくりあげねばなりません。
 これまでの人的交流、観光事業、移住促進、サテライトオフィスの誘致等に加えて、より詳細を見つめるレンズで課題をとらえ解決に結びつける事に取り組んでいきます。
 具体的には、行政を含め各種団体の精力的な取り組みにより「奈良」でのスタートアップを始めた企業様をご支援する活動を行っていきたいと考えています。事業計画を練り上げ、事業を何とか軌道に乗せる事ができた時に壁が待ち受けています。さらに事業を拡大するためには会社としての体制を名実ともに完成させる事が必要になります。それまで片手間にできたバックヤード業務にも要員を配置し、育成しなければならない、しかし人財の育成には時間がかかるというジレンマが壁となって立ちはだかります。また、スタート期に活用できる助成金制度や補助金制度の対応には一定のノウハウが必要です。
 弊社は、そういった飛躍段階にある企業様のお力になるために、バックヤード業務の受託を行いたいと考え体制を整えつつあります。目の前の壁を共に乗り越えるご支援をする事で、奈良で芽吹いた新しい事業をさらに大きくしていきたいと考えております。
ともあれ本年は、兎のように跳躍する一年にしたいと考えておりますので、何卒宜しくお願い申し上げます。

筆者拝