「コロナは小康状態です」とは言うものの
令和3年11月29日

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コロナ禍は、第6波到来の不安は依然として懸念されるものの、11月は一息ついた感がします。街に人が戻り賑やかしく往来していますし、観光地への人の流れも戻りつつあります。
しかし、仮にこのままコロナが終息したとしても、何もなかったように以前のような暮らし方に戻るかどうかは正直なところわかりません。観光関連産業がコロナ前の水準に向け復調のカーブを描くのだろうか?飲食業の雇用が安定し今まさに生活に不安を抱える方々が安心できる経済が復活するのか?人々はマスクを外すのを躊躇っているように、楽観するには早いと心配性の筆者は感じています。
2年近くの行動自粛の中で、暮らしの様式が変容しました。STAY HOMEの中で余暇の過ごし方も変わり、いわゆる「巣ごもり消費」という消費形態がフォーカスされています。生活のスタイルを変えざるを得ない環境下ではありましたが、私たちは適応することができました。このコロナ禍の中で手に入れた行動様式をベースにして、これまでの飲み会や旅行のあり方、余暇の過ごし方も変化していかざるをえないと思っています。コロナ前のような忘年会は本当に必要なのか?夏休みや連休の旅行はどうしても行かなければならないのか?在宅で過ごす方法を手に入れた私たちは、過去のやり方に違和感を覚えているのではないでしょうか?
また、働き方においても、コロナ禍の中で対応を余儀なくされた在宅勤務が常態化しつつあります。テレワークが主体になった時、都市と地方の関係性にも変化が現れます。コロナ禍を経験した私たちは、新しい生活様式を身につけ、それが当然のことのように感じていくように思います。そしてその時に新しいツーリズムの役割を考えていくことが当社の使命と感じています。例えば、移住のテーマにしても個人の移住ニーズへの対応から、企業経営上の課題に昇華されていくのではないかと考えています。それは今後カーボンニュートラルな社会の構築に向け、より環境意識の高い社内文化が求められるようになり、自然豊かな地方での活動拠点を設け、社員を定期的にローテーションさせる事が環境コンシャスな社内文化醸成に向けた解決策の一つになるのではないかと考えています。次回以降このテーマにもう少し踏み込んで考えていきたいと思います。

筆者拝